XY、ORASで使ったパーティの中でイマイチ結果が残らなかったものから3つを供養の意味を込めて掲載。
●シンプルビーム耕すユキノオー 使用時期:XYシーズン6
<説明>
耕すサーフで耕すを使ってみて面白かったのでシンプルビームで上昇効率を上げればなお面白いと思って組まれたパーティ。
最遅メガユキノオーを基準に1遅くなるようにlv30鉄球ミミロップ、更に1遅くなるようにlv48リグレー。
シンプルビーム→耕す→吹雪でメガガルーラが落ちたり落ちなかったりする。
低レベルにしてまでミミロップを採用したのは初手に耕す役、ユキノオー、リグレーと並べることを想定し、トリックルームを安全に決めるために耕す役に猫騙しを入れたかったから。
しかしながらここまで遅いミミロップの猫騙しでは相手のほぼすべてのポケモンの猫騙しを止められないので、相手のパーティに猫騙し持ちがいた場合、初手にヤドラン、シャンデラ、リグレーと並べて『誰がトリックルームするでしょうゲーム』を仕掛けなければならない。
実際この初手になることはとても多く、トリックルーム後、シンプルビームヤタピの実投げつける弱点保険でC+6になったシャンデラが熱風で薙ぎ払って終わりというのが一つのイージーウィンパターンとして確立されていた。シンプルビーム耕すよりこっちがメインギミックだったと言っても過言でない。
ORASに入った後もパーティが思いつかない時などお遊びで使っていたのだが、その際「ミミロップを先発で使わないならパラセクトのほうが強いのでは?」ということに気づいてしまったのでミミロップがlv49パラセクトに変更された(後続からでも猫騙しは強力で、アンコール嘘泣きも有用なので一概にミミロップのほうが劣っているとは言えない)。更にその後冷静に計算した所、輝石リグレーよりも鉄球タブンネのほうが耐久で優れていることが判明、リグレーを抜いてみた所パーティの見た目にインパクトがなくなったので本格的に解散する運びになった。
おそらくそれほど強さは変わらない。
<良かった所>
・メロメロボディで黒い鉄球付きのミミロップがなんとなくエロい。
<悪かった所>
・単純にパワー不足。レベル差種族値差をひっくり返せるほどのギミックではない。
●トノハスルンパ太鼓暗示 使用時期:ORASシーズン16
<説明>
先発をルンパッパ、ニョロトノ、ハスブレロと並べることでスカーフドーブルすら抜く超高速猫騙し2枚の体制を作り、ニョロトノで安全に腹太鼓を決める。
更に王者の印投げつけるや凍える風で相手の動きをコントロールしながらニョロトノがA+6地震を通していく。
巻き込み地震でハスブレロを落としたところへ暗示アタッカーを繰り出し、そのまま暗示、制圧、大勝利!を目指したパーティ。
暗示アタッカーには地震を透かせて自己暗示を覚えるポケモンから耐久と厳選しやすさを考えてサザンドラ。
雨と凍える風だけではS操作が足りていないので追い風を使えてこの指とまれで自己暗示の隙も作りやすいトゲキッス。
メガ枠は自己暗示の使えるメタグロスや雨下で強力なラグラージ、威嚇がないのでボーマンダなどいろいろ変更しながら使っていたがどれもそんなにしっくりこなかった。
トノハスルンパ以外の高種族値っぷりでそれなりに戦えはするのだが、思ってた感じの試合展開ができなかったので解散。途中からこれハスブレロじゃなくてマニューラでいいなとずっと思っていた。
<良かった所>
・超高速からの猫騙しや王者の印投げつけるで相手の動きを止め、試合をコントロールできればとても楽しい(なかなか難しい)。
・なんとなくでサザンドラに入れていたダメ押しがおもしろい技だった。機会があればバンギラスとかで使ってみたい。
<悪かった所>
・せっかく試合をコントロールしたところで、腹太鼓したニョロトノの地震がとても貧弱だった。左右にサポートを置いてまで通す技じゃない。
・天候取りのために積極的に交換する必要のあるニョロトノで積むというのがそもそも賢くなかった。
<ハスブレロ考察>
使ってみたいと思った動機は「ルンパッパって猫騙しとか雨乞いとか入れたい技が多くて技スペース足りなくなるなあ」「ならルンパッパを2体使えばいいのでは?」というところから。
ハスブレロとルンパッパを両採用する意図から初手は必然的にニョロトノ、ルンパッパ、ハスブレロの並びになる。
とりあえずハスブレロに猫騙しや雨乞いといったルンパッパ的役割をまとめて任せることで、ルンパッパの技範囲を広げて雨エースにしたような形から考えてみるが、少し頭を使えば分かるように、ハスブレロをルンパッパ役として使いルンパッパを雨エースとして使った並びは、ルンパッパをルンパッパ役として使い雨エースにキングドラやオムスターを採用した構築より明らかに貧弱なものになる。
なのでハスブレロを使おうとした場合、ハスブレロをルンパッパ役として使った上でルンパッパもルンパッパ役として使うような構築でなければならない。少なくともルンパッパに高速猫騙しとしての役割を持ってもらわなければならない。
そうすると高速猫騙し2枚に守られた残りの1体であるところのニョロトノにできる強い行動ってなんだろうということになり、今回は腹太鼓を選択したがこれが全然強い行動じゃなかったというのがオチ。眼鏡波乗りで球根や脱出ボタンを発動させる形ならもう少し違ったかもしれないがそれでも微妙な気がする。
考察をしながらシーズン16中に3体のハスブレロを育成、使用したがあまり未来を感じることはできなかった。特定のポケモンを使うことを目的としたパーティをそれなりの形にまとめるには相応の実力が必要で、自分はまだその領域には遠く及ばないということを教えてもらった。
●ラッキーパンチラッキー 使用時期:ORASシーズン14
<説明>
ラッキーパンチを持ったラッキーの地ならしと相性のいいポケモンをいっぱい集めたパーティ。
トリックルームを使えて地ならしで弱点保険を起動できるシャンデラ。
全体技と相性のいいlv1がむしゃら使いとしてトリックルームを覚えて地ならしで襷を潰さないコロモリ。
ワルビアルとバクーダの素早さを最遅50族(メガクチート)-1に設定し、ラッキーは更にそこから1遅くするためのlv48。これ以上ラッキーのlvを下げると命の珠ファイアローのブレイブバードが乱数になる(鉢巻はlv48でも乱数)。
ワルビアルはS無補正個体値0にして黒い鉄球をもたせるとぴったり最遅50族抜かれ(実数値97、鉄球で48)にできる。バクーダは半端な個体値の個体を産まないといけないので少し面倒くさい。
lv48ラッキーはAに努力値をかなり割いたうえで急所に当てないと無振りメガガルーラ程度の耐久を持ったポケモンに12ダメージ(=がむしゃらコロモリのHP)与えることができない。
ギミックが起動できなければ勝てないパーティで、ギミックを通すために自分にできることが相手の行動を考え最善のプレイングを目指すことではなく、ただ天に祈ることだけというのがモチベーションの持続につながらず解散。机上論で考えてる時が一番楽しかった。
<良かった所>
・運次第ではレート1800台相手にも勝つことができた。
<悪かった所>
・運頼りすぎる。自分のやりたいトリプルバトルはこんな戦いではない。
<余談>
このラッキーパンチという道具、ネットの攻略情報を鵜呑みにするのならば『XY、ORASのストーリー中で入手することができず』『BPアイテムでもなく』『PGLのミニゲームでも手に入れることができない』。第六世代における入手方法は野生のラッキーが所持しているものだけ。そして野生のラッキーが出現するのはXYのフレンドサファリ(3枠目)のみという非常に貴重な道具である(マボロシ山に出現するピンプクは持っていない)。
一度ロムリセットでフレンドサファリをボロボロにした自分にはラッキーパンチを手に入れる方法がなく、パーティを完成させる上でこのことに一番苦労した(最終的にネット上の親切なトレーナーから譲っていただいて完成させることができた。心より感謝)。
最高レートは耕すユキノオーがほんの一瞬だけ1700超えを達成、その他2つは1700に届くことなく解散。
これらの構築が無事供養され、七世代トリプルバトル繁栄の礎となりますように。