<デッキ作成の経緯>
きっかけになったのは日本国内のSMレギュレーションで活躍している「ホワイトキュレム(祠キュレム)」というイケメンデッキタイプの存在を知ったことから。
詳細なデッキレシピについては検索すれば複数見つかると思うので割愛するとして、このデッキタイプのどこがイケメンかというと他のデッキではあまり見ることのないアルセウス◇というカードが採用されているところ。
エネルギー1つでデッキから3枚もの基本エネルギーを加速しつつ30打点という超がつく高性能技を備えながらも、同時にベンチに草水雷3タイプのポケモンが揃っていないと技が使えないという厳しい制約も持っているこのカードをホワイトキュレムデッキでは無理のない形で組み込むことに成功している。
そこが超クール(ホワイトキュレムだけに)。めちゃくちゃかっこいい。
かっこいいものは真似したい。自分もアルセウス◇使いたい。
しかしホワイトキュレムはPTCGO未実装(多分11月解禁)。
ああでも今すぐアルセウス◇使いたい使いたい使いたい…今あるカードで使おう!
トリニティスターに必要な草水雷タイプのうち、雷タイプには汎用性の塊ことカプ・コケコがいるので残りは草タイプと水タイプ。
無理なく共存できる草タイプと水タイプのたねポケモン。
何か…何か…。
よしOK、3タイプ揃った。
1匹のポケモンに対してタイプや技の異なる複数のカードが存在するのはポケモンカードの魅力の1つ。
ルンパッパラインならば進化元のたねポケモンであるハスボーに草タイプと水タイプのカードがそれぞれ存在するので、芸術点の高い自然な形で残りの2タイプをデッキに組み込むことができる。
ということで組んでみたデッキがこちら。
レギュレーションはExpanded。
<採用理由とか使用感とか>
●ルンパッパ(水)
自分だけでなく相手のベンチポケモンの数も参照してダメージを上げる技と1ターン1ドローの特性を持ったメインアタッカー兼ドローソース。
自分のベンチが全て埋まっていれば130点。そこから相手のベンチ1体について10点追加で実際には140~160点くらいになることが多い。
もう一歩足りない打点にも見えるが、アルセウス◇であらかじめ乗せておいた30点や、こだわり鉢巻、戒めの祠と合わせてワンパンラインまでもっていく。もっていきたい。もう一歩足りない。
2進化であることを加味してもう10点か20点くらい素点が欲しかった。
●ルンパッパ(草)
トリニティスターは序盤に撃ちたい技なのでルンパッパまでタイプを散らす意味はあまりないのだが、せっかくなので入れてみたカード。
ポケモンキャッチャー効果の特性を持っていて、過剰な信頼はできないもののベンチの置物としては優秀。
ポケモンカードチャンネル初期の動画「ポニータ石井 VS ロビン3本勝負」においてポニータ石井氏が初戦で使用したニンフィアGXデッキに採用されていたことが印象的な1枚。
草ハスブレロを採用するかどうかが諸説ある部分。
特性で水エネルギーを消費せずにバトル場から逃がせる水ハスブレロのほうが何の特徴もない草ハスブレロよりもはっきりと優秀ではあるのだが、水ハスブレロのみを採用しているとトリニティスターの条件を満たすためにベンチの草ハスボーを進化させられないという場面が時折訪れる。手札にハスブレロを抱えたままNやシロナを使うことになるともったいない気分になる。
とはいえ草ハスブレロを採用すれば都合のいい時に手札にいてくれるのかというとそういうこともない気がしたので割り切って水ハスブレロのみの採用。4枚目を入れるなら草にすると思う。
●エモンガ
カプ・コケコ以外にも何かいい雷タイプ役いないかなーと逃げエネルギー0個の雷タイプたねポケモンで検索したらヒットしたBW期のカード。
逃げエネ0かつエネ1つで呼び出し技とSMシリーズでも通用しそうなテキストをしている。
カプ・コケコより行動する機会が多そうだったのでこちらを採用。
まるでEXポケモンかのようなあざといかわいいフルアートカードが存在する。
アニメBWのイメージが強すぎる。
手に葉っぱ持ってるし草タイプになってほしい。
●戒めの祠
非EX/GX主体デッキの切り札スタジアム。
ルンパッパの技がベンチのポケモン数を参照するためスカイフィールドという選択肢もあり、カプ・テテフGXやシェイミEXを積んだ大量展開型も組んではみたが、どうしても「これするならゾロアークGXでいいよな…」という疑念を振り払うことができなかった。
●サポートカード
切りたくないカードが多いのでプラターヌ博士0枚でNとシロナが4枚ずつにリーリエ2枚。
基本水エネルギーが入るデッキということでマキシを是非とも使ってみたかったのだが、2枚採用からすぐに1枚になり程なくしてデッキから抜けていった。
●エネルギーカード
トリニティスターの加速が優秀で基本水エネルギーが複数枚貼られたルンパッパが容易に並べられるのでダブル無色エネルギーは4枚まではいらないと感じた。
逆に基本水エネルギーはこのくらいの枚数(9枚)だとデッキ内から枯れてしまうことが多く、もう少し入れたかったところ。スペースがない。
炎草水のユニットエネルギーを1枚添えて草ルンパッパが技を使えるようにしてあるが、30戦以上やって2~3回しか起きなかった超レアムーブ。
<雑感>
結論から言えばかなり微妙なデッキだった。
アルセウス◇が使いたくて組んだデッキで、アルセウス◇はしっかりと使うことができたし、アルセウス◇はめちゃくちゃ強かった。
トリニティスターを1回撃つだけでもかなりのアドバンテージを得られるのに、HPまで高いもんだから2回3回と動けることも多く、試合の早い段階でベンチに基本エネルギーを溢れさせることができる。
問題だったのは、せっかく序盤からしこたまエネルギー加速できるのに、加速先であるルンパッパが2進化で遅いこと。ルンパッパの技がエネルギー拘束が緩く基本水エネルギー3枚で撃つデザインをしていないこともあってアルセウス◇の相方としては噛み合っていないと感じた。
たねポケモンで、エネルギー拘束が厳しい代わりに160点を連発できるホワイトキュレムはルンパッパでは物足りなかった部分がおおむね補われているのでなるほどなあという感じ。11月が待ち遠しい。
進化元のタイプを散らしてトリニティスターの条件を満たすという手法については変なカードを採用せず余すことなくベンチを利用できる点で芸術点の高さ以上の有用性を感じたので、今後1進化でエネルギー要求数の多いポケモンが登場した時には真価を発揮してくれるかもしれない。
具体的には既にSMシリーズで草水2タイプの進化元ポケモンが登場しているオニシズクモGXとかユキノオーGXとか。
ユキノオーEX/MユキノオーEXってなんででなかったんだろう。
☆タイプを散らせるたねポケモンを探して知った豆知識☆
「DPシリーズ以降に登場したアメタマのカードは全て草タイプ」
アメモースにタイプを合わせた結果なんだろうけど、個人的に水タイプの印象が強かったのでちょっと意外だった。
****** Pokémon Trading Card Game Deck List ******
##Pokémon - 15
* 1 Arceus {*} FLI 96
* 1 Oranguru SUM 113
* 2 Lotad PRC 10
* 1 Ludicolo PRC 12
* 2 Emolga DRX 45
* 2 Lotad CES 36
* 3 Lombre CES 37
* 3 Ludicolo CES 38
##Trainer Cards - 32
* 2 Rescue Stretcher GRI 130
* 2 Lillie SUM 122
* 2 Rare Candy SUM 129
* 1 Super Rod BKT 149
* 3 Nest Ball SUM 123
* 4 Cynthia UPR 119
* 2 Guzma BUS 115
* 4 N FCO 105
* 2 Choice Band GRI 121
* 2 Float Stone BKT 137
* 2 Shrine of Punishment CES 143
* 4 Ultra Ball ROS 93
* 2 VS Seeker PHF 109
##Energy - 13
* 3 Double Colorless Energy FCO 114
* 9 Water Energy 3
* 1 Unit Energy {G}{R}{W} UPR 170
Total Cards - 60
****** Deck List Generated by the Pokémon TCG Online www.pokemon.com/TCGO ******